アメリカ大統領選挙で、ドナルド・トランプさんが当選したことは、多くの人にとって驚きだった。特にアメリカのメディアは、最後まで、トランプ候補が本当に大統領選で勝つとは予測していなかったように思う。

政治的な主張や価値観は別として、最初は「泡沫候補」だったトランプさんが、なぜ共和党の指名を受け、当選にまでこぎつけたのか、そのプロセスを分析してみたい。

まずは、認知科学で言うところの、「単純接触効果」がある。人は、どのような理由であれ、その人に関する情報に接触する機会が増えると、好意を持つようになるという効果である。アメリカの心理学者、ロバート・ザイアンスの研究で明らかになったこの効果は、今回のトランプさんの人気を説明する。