スピーキングの技術を身につけたいとき、上手な演説を真似るのが一番といわれる。スピーチライターの蔭山さんに、名演説を紹介してもらった。実際に声に出して練習してみよう。

文章が下手でも、聴衆に感動を与える方法とは

映画『ハリー・ポッター』シリーズで有名な女優、エマ・ワトソンは、「UN Women」親善大使として、男性とともにジェンダー平等を呼びかける国連の「HeForShe」キャンペーンでスピーチを行った。

(写真=アフロ)

「No country in the world can yet say they have achieved gender equality.(世界中どの国も、いまだに男女平等を確立したと言えるところはない)」「We want to end gender inequality(性の不平等を終わらせたい)」「If we stop defining each other by what we are not and start defining ourselves by what we are ‐ we can all be freer(自分にないもので相手を定義するのはやめ、ありのままの自分たちを見つめられたら、みんなもっと自由になれるはず)」という彼女のスピーチを、蔭山氏は次のように評する。

「一部の評論家からは『中身のないスピーチ』と酷評されていますが、私は素晴らしいスピーチだと思います。まず、美しい英語、凛とした態度といった女優としての基礎があるため、話し方が非常にエレガントで聴衆の注意を引きつけます。

(野崎稚恵=構成、翻訳 葛西亜理沙=撮影 写真=アフロ)
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