一流の秘書たちが実践している気配りは、ぜひ参考にしたいもの。三越伊勢丹ホールディングス・秘書担当の浅野真由美さんは、年間で2000通ものお礼状を書くという。なぜそんなにもお礼状にこだわるのか? 後編では「お礼状・メール・会食・ボス対策・気遣い」の5つの気配り術をご紹介。

■前編はこちら→http://woman.president.jp/articles/-/1254

【6.お礼状】年間2000通! なぜ全員に出すのか
●三越伊勢丹ホールディングス 秘書室 秘書担当 浅野真由美さん

社長の大西洋は講演や会食などの機会が多く、たくさんの方々とお会いします。そのときご挨拶したできるだけ多くの方に必ずお礼状を出すようにしています。ですから私は少なくとも毎日10通前後はお手紙を作成します。大西は必ずひと言手書きを添えますので、余白を多めにとって印刷し、出社後すぐに書き込めるよう机の上に準備します。

定型文章ではなく思いが相手に伝わるような手紙を書くようにと、大西からは常に言われています。ですので、前日のうちに文面を考えておき、翌朝会食でのエピソードなど大西のフィードバックを受けて修正していきます。

文字も文章も、そのときの心情が出てしまうもの。電話や来客が比較的少ない時間帯に、穏やかな気持ちでお手紙を作成するように心がけています。

【写真左】三越伊勢丹ホールディングス 秘書室 秘書担当 浅野真由美さん/1995年、三越入社。日本橋本店の店内案内などに従事。入社3年目に自主的に秘書資格を取得し、本店長の秘書担当となる。その後、お得意様サロン担当を経て、2012年から大西洋社長の専任秘書となる。【写真右】切手は値段ごとに複数の種類をストックしている。記念切手なども。
【お礼状の気配り3つのポイント】

●気持ちはすぐに伝える
大西のモットーは「すぐに」。タイミングを逸すると思いをきちんと伝えられず、その思いの意味が変わってしまうこともあるからです。
●ボスの思いを吹き込む
大西の思い(「人」「温かさ」「おもてなしの心」など)をくみ取って表現するため、大西自身が日ごろよく使う言葉を大切にしています。
●一筆箋には季節感を
ひと言メッセージを添えるときの一筆箋は、伊勢丹新宿本店や三越日本橋本店の「店内装飾」を参考に、季節を半歩先取りしたものを選びます。