管理職に対する心のハードルを下げる3つのメッセージ

【1.仕事の手応えが増す】

マネジメントとは、仕事を分担し、部下が実行できるように差配することです。その結果、プレーヤーとして1人で仕事をするよりも、導き出す結果が大きくなるのです。大手企業で管理職をしている友人はそれを「自分の色が出せる」と言いました。

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、中学・高校時代に、クラスやチームのリーダーとして、スポーツ大会などに取り組んだことがあれば、それを思い出してみてください。あるいは大学のサークル活動でも構いません。試合などに勝ったときの感覚、まさにあの達成感や喜びに近いもの、と言えば伝わるでしょうか。

1人で取り組む仕事の結果と、自分が率いるチームメンバー全員でする仕事の結果とでは、後者のほうが大きなものになるはずです。さらに、その中で責任者というプレッシャーを感じながら、自分で立てた方針に基づき、チームを率いて業務を推し進めるからこそ、成果を出せたときには、メンバー全員でやりがいを分かち合うことができる。この醍醐味を味わえるのは管理職ならではです。

【2.完璧なリーダーはいない】

管理職を目前にした女性を対象とする研修でよく聞かれるのが、「私にはリーダーシップがないので、管理職となる自信がない」というものです。確かに、管理職にはリーダーシップをはじめとして、求められる力がいろいろあります。しかし、特別な条件を必要とするわけでも、カリスマ性がなければリーダーになれないわけでもありません。

管理職になることは、男性でも不安だらけになることが多いもの。管理職になったから絶対にミスが許されない、完璧な管理職にならなくては、というプレッシャーにおびえるよりも、ミスも踏まえて成長しながら、組織の利益に貢献することのほうが重要です。

管理職の声がかかった場合には、期待してくれた人を信じて、まずはチャレンジしてみましょう。