米国型(山登り派)の成功哲学に違和感あり
特にアメリカを中心とする成功哲学本は、ある意味、個人主義の思想が色濃く出ています。
個人主義とは、常に自分はどうかという内的基準(自分の価値観や欲求)に基づいて行動して周りの仲間を作って、仲間と繋がり広げていきます。一方、集団主義は常に周り(社会や仲間)を意識、つまり外的基準(社会・集団の価値観や規範)を強く意識し、調和を重視しながら自分を作っていきます。
異文化視点で見たときに、アメリカは世界で最も個人主義傾向の強い国です。だからビジネスのキャリアの積み方も自分が何になりたいのか、どのようなキャリアプランを歩みたいのか、個人の意志を軸に転職したり、配置転換を申し出ます。これが個人主義のスタイルです。
一方日本は、集団主義の傾向が強い国です。社会のしきたりや慣例、価値観の中で、生きています。会社に就職して職種や部署は、多くの場合、自分で決めるというより、会社が決めた中で自分のキャリアを作っていきます。(もちろん、日本人にも個人主義傾向が強い人、集団主義傾向が強い人もいますが。)
この違いは、成功スタイルにも色濃く出ます。
私が、習慣化に関して個人コンサルティングをする時にその人のスタイルを見極める際、次の2つ(山登りタイプ、波乗りタイプ)を見るようにしています。
特に米国型の成功スタイルは個人主義を前提に書かれている場合が多いのです。米国流の成功スタイルはどちらかというと、山登りタイプを軸に書かれているケースが多い印象です。
しかし、日本人の傾向で言えば、8割ぐらいは波乗りタイプが多いのが実情です。大切なことは、どちらのタイプが自分の特性に近いのかを見極めていかしていくことです。では、両方のタイプを見ていきましょう。