言葉のかけ方一つで、物事は好転したり、悪化したりする。
それがわかっているからこそ、なんて言えばいいのか悩んでしまう。
誰もが頭を抱えるしつけの問題や相談するほどじゃないけど戸惑う珍場面。ママたちのよくある悩みに人生の酸いも甘いもかみ分けた達人がとっておきの言葉を伝授する。
娘のスカート丈が短すぎるとき
雑誌やテレビに影響されて、過激なファッションに身を包む年頃の娘たち。親は心配でたまらないが、やめさせる手はないだろうか。
「残念ながら、この時期は親が何を言っても聞かない」と言うのは、昭和女子大学学長の坂東眞理子さん。
「一番効くのは友達の言葉ですよね。一言けなされただけで、もう二度とその格好はしなくなります(笑)」
無力な親が言えるとすれば「ちょっと街のショーウインドーでチェックしてみて」と注意を促す程度。
「子供の頃は、失敗することも必要なのかもしれません。そうやってセンスも磨かれていきます」(坂東さん)
『「ダメ!」を言わなければ子どもは伸びる』などの著書のある教育評論家の親野智可等さんは、まずは子供がその格好をしたい理由を聞くという。
「この雑誌の子のカッコ、かわいいじゃない」などという子供の言い分を、「そっか。○○っておしゃれだね~」と共感的に聞いてやる。
そのあとで「でも、その格好は目立つから、駅で変な男の人にもじろじろ見られたりしないかママは心配だなあ」と伝えれば、子供は自分で「この格好、どうかな?」と考えられるという。
「親子関係がよければ、心配かけちゃいけないと服装も適当なところで落ち着くし、悪い誘惑にも踏みとどまれるものです」(親野さん)
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