毎年8万冊近くの新刊が刊行される中、何を読めばいいものか。書評家で出版コンサルタントの水野俊哉氏が、今、読むべき言葉本を伝授する。
3億円の借金地獄から救ってくれた言葉
名言は人に活力を与える。だが、あまりに絶望の底にいるとき、いったい人はどんな言葉に救われるのだろうか。
私の話をさせていただくと、ベンチャー企業を若くして立ち上げ、上場直前までいったものの、内紛をきっかけに会社から追放、3億円の借金だけが残った。日々膨れ上がる利子……。そんな地獄の中で気力をなくしていた自分に元気をくれたのは、極限を見てきた人たちの言葉だった。こんな自分でもまだなんとかなる。元気がでた。
『カネに死ぬな 掟に生きろ』に登場する「カネを貸さずに殺された奴はいても、返さないで殺された奴はいない」はまさに名言である。実際、3億円もの借金を抱えたとき、債権者は優しかった。「死なれたりしたら回収できない」と考えるからだ。逆に、お金を借りにいったとき、貸してくれない相手に対しては、すごく頭にくる。これこそが人間の心理なのだろう。
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