客とアイコンタクトNG:誰かが空を見ているとなぜつられてしまうか

見せどころでは目線は商品へ!
上の写真ではお客の目線はデモンストレーターの顔にいってしまう。一方、下の写真ではデモンストレーターの視線の先、キャミソールの肩ひもへ目線がいく。目線はスポットライトの役割を果たすのだ。

実演販売のプロの特徴は、見せどころではお客様と目を合わせないことです。アイコンタクトはNGです。

それは「商品をお客様に見せるため」です。人間は誰かの視線の先を見てしまうものです。たくさん人が行列しているとき、誰か1人が空を見つめていると他の人もつられて空を見るでしょう。実演販売もそれと同じで、お客様に商品へ集中してもらうためにデモンストレーターは商品を見ます。お客様を見せたいところに集中させる。その結果、お客様と目を合わせなくなるのです。お客様のほうを向くときも全体を見たり、胸元あたりを見ています。

僕自身を見せたいのならお客様と視線を合わせますが、そんなことをしても意味がありません。もしお客様と目を合わせてばかりいるデモンストレーターがいたら、その人はまだ全然わかっていない。僕たちは商品を売っているのであって自分を売っているのではありません。そこを勘違いしてはいけないのです。