鉄道開業以来、急速に発展するラサ

初めてチベットを訪問した。死ぬまでに絶対に行きたい場所のひとつだった。首府ラサの標高は3650メートルと富士山の9合目と同じ。今回の訪問先には標高4000メートルを超えるところもあった。高山病がいささか心配だったが、朝起きたときの手の痺れとシャワーを浴びるときのめまい以外はなんとか乗り切った。

中国・成都から飛行機で約2時間。チベット自治区の首府・ラサに到着する。外国人がチベットに入るには入境許可証が必要だ。空港では別室に連れていかれ、審査を受ける。驚いたのは、僧侶たちも私たち外国人同様別室に連れていかれ、審査を受けている。僧侶がこうした扱いを受けるのを私は初めて見た。