また、併せて社会人としての常識力を高める検定の合格も評価につながる。TOEIC、ビジネス実務マナー検定、日本語検定、日本漢字能力検定の4つで、TOEIC以外はいずれも2級レベル以上を目指したいところだ。
その年代を過ぎ、40代にさしかかった人でも取得する価値があるのは中小企業診断士だという。
「最低でも1年程度の勉強が必要な難関資格ですが、マーケティングやマネジメントなど学ぶ領域が幅広く、ビジネスの総合力が身につきます。経営コンサルタントとして独立する際、必要といわれますが、これも営業力や自分を売り込むバイタリティが必要で、この資格自体で稼げるわけではありません。経営を含め、さまざまなビジネスシーンに対応できるので会社からは何かと頼りにされる。今勤めている会社で役員クラスを目指す人には取得をお勧めします」
40代で取得を狙うなら総合的な視野が養える「中小企業診断士」
●中小企業診断士
<合格率約24%/国家資格/難易度★★★★☆>
試験は1次と2次があり、1次試験は7科目。(1)経済学・経済政策、(2)財務・会計、(3)企業経営理論、(4)運営管理、(5)経営法務、(6)経営情報システム、(7)中小企業の経営・政策の知識を筆記により判定。2次は実務的な筆記と口述による試験。独学での合格は難しく資格スクールに通うのが一般的。
試験科目が示すように会社経営全般の知識が身につく資格。経営コンサルタントとして独立し成功すれば高額収入も夢ではない。だが、多くは企業や役所、企業内診断士として活躍するなど、その知識を活かす仕事をしているのが現状だ。