timeleszはここから立て直せるのか?

今後、timeleszが逆風に晒され、その勢いに陰りが出ることを心配する声も多いが、筆者個人としては、大丈夫なのではないかと思っている。

彼らはSexy Zone時代から、グループを分断され、3人での活動を余儀なくされたり、脱退者が出たりと、波乱の道を歩んできた。本稿では、不安定なジュニアの環境について書いてきたが、実は、デビューしても安泰ではなかったのが、Sexy Zoneなのだ。そして、彼らはオリジナルメンバー2名の脱退という最大の逆境を、自ら物語に昇華し、タイプロを成功させた。CDセールスがおおいに伸び、今までなかった地上波レギュラーの冠番組まで手に入れるほど、人々を熱狂させたのは周知の通りである。彼らが生きる不安定な物語を、人の心を掴むチャンスに変えたといってもいい。

今回の猪俣の件は、彼らにとっても予想外でつらいものだったはずだが、はからずも、タイプロ後の新たな物語として機能しはじめている面がある。7人が涙を流しながら自らの言葉で語る会見をリアリティショーのように鑑賞し、タイプロ以来、少し離れていた心が再び彼らに向き始めたという人も多いはずだ。

被害者が出ているので、それをきっかけに物語として消費することの不謹慎さは重々承知している。だが、それでも自らが罪を犯したわけではない7名には、彼らの人生であるtimelesz projectの第2章と言ってもいい物語をはじめ、また私たちを魅了してほしいと願ってやまないのである。

参考文献
・『papyrus(パピルス)』2011年2月号(幻冬舎)
・『日経エンタテインメント!』2022年6月号(日経BP)

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