「上司」「不機嫌な人」には×
▼上下関係が明確な場面
上司が部下のしぐさを真似る場合は、関係が和らぐ効果があります。しかし、逆は違います。尊敬する上司やクライアントの動作をそのまま模倣してしまうと、子どもが大人の真似をしているように滑稽です。または「バカにしているのか?」とも受け止められかねません。相手にそう感じさせた瞬間、あなたの評価は一気に低下します。
ではどうしたらいいでしょうか? 相手が上司の場合は「ミラーリング」は避けるか、するとしても特に注意して最小限にとどめるのです。たとえば、相手が腕を組んだら、あなたはテーブルの上で両手を合わせる、または指を組むといった具合です。
▼相手が不機嫌なとき
ミラーリングは相手の感情を映す鏡でもあります。相手が苛立っているときにその表情や態度をミラーリングしてしまうと、信用を勝ち取るどころか、ほど遠い効果が生じてしまいます。これではケンカを売っているのと同じですね。
そもそも敵対する者同士のミラーリングは効果がありません。ミラーリングはできるだけ前向きな姿勢、落ち着いた態度、笑顔などポジティブな要素を中心に行いましょう。
相手が怒っているとき、あなたが取るべきは「反ミラーリング」です。あえて落ち着いたトーンを保ち、穏やかなジェスチャーを取り入れることこそ、冷静さを取り戻させる最善のアプローチとなります。
「自分とタイプの違う人」には×
▼文化的な違いに注意
そして最後に注意すべきは、「文化の壁」です。欧米では感情表現が豊かで、ジェスチャーも大きいのが一般的です。だからミラーリングも明示的に行われやすいです。でも、日本は控えめ、謙虚、察しの文化なので、それを踏まえたスタイルである必要があります。
国籍にかかわらず、相手があなたとまったく違うキャラだったときは注意が必要です。ミラーリングとはいえ、普段しなれない大きなジェスチャーをしてしまうと、違和感を生んでしまうからです。周囲からは「相手に飲まれてしまっている」「普段と印象が違う」などと思われてしまうのがオチでしょう。
文化や相手の価値観を読み解きながら、場に合わせて「調整」することを忘れないでください。その場、その人、その空気に応じて、正しくミラーリングを取り入れましょう。
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