4つめは「リラックス」である。現代人はストレスの多い環境で生活している。ある程度のストレスは心身の活性化に役立つが、多すぎると脳や身体にダメージを与える。これまで見てきた第1~第4の選択(http://president.jp/articles/-/11657)を行うことでストレスを効果的に管理し、自分の生活の主導権を取り戻すことができる。加えてリラックスのリズムをつくると、さらにストレス解消ができる。休憩はリラックスのためにとても重要だ。1日のうち10分程度でもゆったり寛げる時間をつくると、心身のバランスを取り戻すよい機会となる。

5つめは「社交」である。これは原文だとConnect、つまり他者との触れ合いのことを指す。大切な家族や友人、パートナーと共に過ごすひとときは、まさにエネルギーの充電そのものであろう。

図を拡大
時間管理のマトリックス

これら5つのエネルギードライバーは、少しサボったところですぐに大きな影響が出るものではない。しかし5年、10年とサボり続ければ、健康に問題を抱えたり、家族や周囲との人間関係を悪化させたりと、大きなダメージを受ける。緊急ではないが重要な第2領域の活動そのものである。「今日は忙しいから」といって運動や食事をおろそかにするのは、緊急軸によって第2領域の活動を後回しにする行為である。

今、世界のエネルギー危機が大きな問題となっているが、緊急軸に振り回されていると、自分の内部にもエネルギー危機が生じてしまう。その危機を未然に防ぐのが、この5つのエネルギードライバーなのである。

スティーブン・R・コヴィー
1932年、米国ユタ州生まれ。作家、経営コンサルタント。世界78カ国でリーダーシップやマネジメント教育などを手がけるフランクリン・コヴィー・グループの創始者の1人。著書は『7つの習慣』『第3の案』など。
■フランクリン・コヴィー キングベアー出版
http://www.franklincovey.co.jp/books/