「他責」の部下には、成功体験を数多く積ませる

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問題が起きたときはどうするか

講演会などでよく話をするテーマの1つに、「自責と他責」がある。「自責」とは問題の原因と責任は自分にあり、自分を変えることで問題を解決しようとする考え方で、「他責」とは、問題の原因と責任は他人や環境のせいだとする考え方である。自己変革を怠らない自責思考の人は、着実に成長していくし、成功の確率が高くなる。一方、自分を改めようとしない他責思考の人に成長はない。

講演を聞いてくれた人からは、「どうしたら他責の部下を変えられますか」と質問されることも多い。なぜ、人は他責になるか。それは、自己防衛本能が働いているからだ。自分に自信がないから、言い訳をして自分を正当化しようとする。他責の部下には、小さな成功体験を数多く積ませ、自信をもたせてやるのがよい。

成功体験で大切なのは、大きさではなく回数である。小さな目標を確実にクリアさせ、自信がついたところで大きな目標にチャレンジさせるのがコツである。また、ミスをしても部下を攻撃しないこと。責められていると思うと、ますます自己防衛本能が働いて、他責になる。また、物事を決める際に部下を巻き込み参加型で進め、部下に主体性をもたせることも有効だろう。