遠距離介護の第一歩は「完璧」でなくていい

もし今、同じように遠く離れた親のことを心配している方がいたら、声を大にして伝えたいことがあります。

遠距離介護は、いきなり完璧にやろうとしなくていい。

まずは小さな一歩からで大丈夫。

スマートスピーカーを一台置くだけでも、暮らしは変わります。

それは親の生活に安心をもたらすだけでなく、子ども自身の心をも軽くしてくれるのです。

正直なところ、「あと5年早く導入していたら」と思うこともあります。

まだ物忘れが少なかった時期なら、もっと積極的にスマートスピーカーと会話したり、音楽やゲーム、買い物機能を楽しんだりできたかもしれない。

高齢者が新しい技術を使いこなすにはハードルがありますが、それでも導入の時期は早いに越したことはないと痛感しています。

それでも、スマートスピーカーが今こうして母と私たちをつなぐ“声のかけ橋”になっていることは間違いありません。

親の元気は永遠ではありません。

けれど「まだ大丈夫」と思っている今こそ、見守りを始めるチャンスです。

私たちが一歩踏み出したように、あなたも今日から小さな工夫を取り入れてみませんか?

その一歩が、未来の安心をつくっていくはずです。

2024年、姉の倫子は日本に帰国しました。

帰国してすぐ母の運転免許証の更新の通知が来ましたが、更新することをやめ、運転も卒業しました。田舎で車がないのは、まさに生活の足を奪われること。つまり自由を奪われることになり、高齢者にとって辛い決断です。その分、どうやって、その不自由さをカバーできるのか、スマートスピーカー導入後から現在まで、課題はたくさんあります。

私たちはそこからスマートホームやカメラ、地域サービスとの連携など、少しずつ安心の輪を広げていったのでした。