かつての若者が大学教授に言ったこと
先だってのことである。私の勤めている教養学部の学生が真顔で反論した。
「だって先生、どうせ分っていることなら教えてくれた方が早いじゃありませんか。」
出し惜しみをするな、とでも言いたげな顔を私はまるで別の星からきた人のようにまじまじと眺めたものであった(※1)。
木村はのちにNHK教育テレビの番組で司会を務める著名人であり、彼の影響で同様の言説が広まったと推察できる。
注1:木村尚三郎「現代社会と教育」P.4より。堀越理菜氏より原典を提供いただいた。
いくつか興味深い事実がある。「答えを求める若者」は、最高学府とよばれる東大の学生であったということ。50年前の東大生の発言が元なのである。そして当時の学生は既に還暦を迎え、後期高齢者くらいの年になっていると思われる。
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