「ゲームが脳を壊す」ということはない

ゲームに夢中になっている子どもを見ると、「ゲームばかりしていて大丈夫かな」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

こど看『児童精神科の看護師が伝える 10代のこわれやすいこころの包みかた』(KADOKAWA)
こど看『児童精神科の看護師が伝える 10代のこわれやすいこころの包みかた』(KADOKAWA)

かつて「ゲーム脳」という言葉が注目され、「ゲームをすると脳が萎縮する」といった説が広まりました。近年でも、香川県のネット・ゲーム依存予防対策学習シートに「脳への影響」を示す図が掲載されていましたが、こうした情報は科学的根拠に乏しいとして専門家の批判を受け、2025年に見直されました。このように、今では「ゲームが脳を壊す」という考え方は、医学的にも教育的にも否定されています。

だからといって、大人が子どものゲーム時間を心配する気持ちが間違っているわけではありません。大切なのは、「ゲームをしていること」そのものではなく、「その子はゲームをすることでどうなりたいのか」という視点で状況を観察することです。