史実の西田は「苦労人」
八雲がそれほどまでに西田を信頼した理由は、彼の置かれた境遇にあった。
ドラマ「ばけばけ」では、錦織友一(西田がモデル)が地域のエリートとして描かれ、八雲に振り回されるコミカルなキャラクターになっている。だが史実の西田は、もっと苦労人だった。
1862年、足軽の子として生まれた西田は、18歳で松江中学校を卒業後、そのまま中学校補助として雇われた。22歳で上京し独学で英語や論理学を修得、25歳で文部省の中学教員免許状を得る。帰郷後は27歳で教頭心得に、その後は校長心得にまでなった(萩原順子「小泉八雲と西田千太郎 「神々の国」での邂逅」『国際関係研究 10(1) 国際文化編』1989年)。
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