保育士の仕事の「250倍」も難しいのか
給料を決める基準が難易度や責任だとするなら、ほかの多くの職種、たとえば保育などで、給料が高くなるだろう。何といっても、保育の仕事をきちんとやり遂げるのはたいへんだ。何人もの子どもの安全を守り、子どもの欲求を満たしてやり、順調な発達を促すため適切な刺激を与える。こうしたことのすべてを同時に行わなくてはならない。さらに、保育には大きな責任が伴う。発達の初期段階が残りの人生に重大な影響を及ぼすからだ。
ところが、この仕事では困難で相当な責任を負うにもかかわらず、給料がかなり低い(さらに、多くの国で保育職の大半が女性で、移民も多いという事実は、間違いなく何かを物語っている)。フルタイムの保育職の年収は、イギリスで1万4000ポンドから2万4000ポンド、アメリカでは1万8500ドルから3万8000ドル、オランダでは平均2万9000ユーロだ。
この収入の250倍を稼ぐ投資銀行家やCEOが何カ月か保育士として働いてみたら、それでも自分たちの仕事が250倍難しく、250倍責任が重いと感じるだろうか。調べてみてもいいだろう。極端に高い報酬に難易度と責任が反映されているわけでないのは明らかである(※4)。
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