死んだ後もスマホ画面の記録は残ってしまう

この種の事案で気になることがあります。死因が病死だとしても死者が最後に見ていたスマートフォンの画面は女性の裸の動画なわけで、死者としては家族などに最後の状況として知らされるのはいささか残念かもしれません。死んだ後も最後に見ていたスマートフォンの画面の記録は残ってしまうのです。最後に見ていた画面だけではありません。現代のデジタル社会において、デジタル機器やデジタル空間上に残された、死者が生きた痕跡はどうなってしまうのでしょうか。そのような死者の痕跡をデジタル遺品というようです。

検視の現場では、家族の了承を得て、死者のスマートフォンやパソコンに残されたデジタルデータを確認することがあります。しかし、死後は指紋認証も顔認証も反応せず、パスワードがわかるようにどこかに残されていなければ中身を開くことはできません。そうなると、そこに遺書や大切なメッセージ、終活の記録や財産情報があったとしてもすぐにはたどり着けず、家族ともども途方に暮れることがあります。

オフィスのノートパソコン、スマートフォン
写真=iStock.com/Thai Noipho
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デジタル遺品の終活

最近では、このようなデジタル遺品の終活も問題になっているようです。