240万人の党員より1億2000万人の国民

従来の総裁選の必須アイテムは党員名簿であった。この当時の自民党員は約240万人で、党員名簿の値段は600万円であった。総裁候補の選対は、自分たちの秘書を総動員して、その虎の巻を頼りに支持を訴える文書を送付したり、電話作戦や面会作戦、いわゆるローラー作戦を展開する。240万人にアプローチをかけるのである。これだけで億に近い選挙費用がかかった。

そこで小泉と相談した飯島は思い切って党員名簿を購入することをやめた。この前代未聞の事態に小泉選対の幹部たちはカンカンになって怒った。

「なぜ、買わないんだ!」