人がやらない、やりたがらないことをやる

自信の裏付けとなったもう1つの理由は、このビジネスの「面倒くささ」です。

同じ商品でも表記が統一されていないため、OCR処理しただけでは正確なデータベースがつくれません。最終的には人が目検し、手作業で入力しなければならないので、膨大な労力がかかります。

予想外のことでしたが、これは逆にチャンスだと思いました。

人手をかけてレシートを集め、商品コードを統一して入力し、そこに消費者情報を紐付けるなどという面倒なことをあえて事業にしようなどとは、普通は考えないからです。

「面倒くささ」はブルーオーシャン

女性の活用にしても、レシート活用にしても、そんなに美味しいのならウチも、と同じようなビジネスモデルで参入してきて、あっという間にレッドオーシャンになってしまうのではないかと考える人もいるでしょう。

木名瀬博『「当たり前」を極める人だけがビジネスチャンスをつかむ』(プレジデント社)
木名瀬博『「当たり前」を極める人だけがビジネスチャンスをつかむ』(プレジデント社)

しかし、いまのところあまり心配していません。なぜなら、当社のビジネスモデルはものすごく緻密に設計されているので、真似ようと思ってもそう簡単にはいかないだろうと楽観しているからです。

そもそも、後追いで参入しようとする会社があったとしても、こんなに面倒だということがわかったら、たいていの経営者はすぐに撤退します。

当社の独壇場は当分続くと思っています。

人がやらない、やりたがらないことをやる――。ビジネスで確実に成功したければ、これしかありません。