札束合戦で選手が劣化している

箱根駅伝によって生み出される金は、選手たちにも降り注ぐ。

5000mでインターハイ(全国高校総体)に出場できる選手は全国で66人しかいないが、毎年約400人程度が大学にスカウトされ、授業料免除、栄養費という名目の小遣い(一番多い大学は月30万円といわれる)、酸素ルームなど各種設備があり、マッサージを施す複数のトレーナーがいる合宿所、栄養管理が行き届いた食事、医科学を駆使した体調管理、メーカーからの用具提供など、さまざまな特典が与えられる。

選手の多くは、高校進学の時点から無試験で、受験やアルバイトの経験もなく、夏休みはその大半を日本各地での合宿練習に費やし、ろくに大学の授業に出ない者や、栄養費でブランド品を買いあさる選手もいる。