グリコよりも先に道頓堀を照らしていた商品

道頓堀名物グリコサインに先例があったことをご存じだろうか。昭和3年(1928)に建設された福助足袋の広告塔である。

福助足袋の前身である足袋装束商「丸福」は、明治15年(1882)、当年21歳の辻本福松が堺で創業した。廉価で質の高い商品の開発を志した福松は、明治28年(1895)に日本初となる「足袋縫い鉄輪ミシン」を導入、縫製の機械化をはかる。

明治33年(1900)、「福助」を商標登録し、「福助印堺足袋」のブランドで全国展開をはかる。今日に継承される福助のデザインは、福松の息子豊三郎が伊勢詣の際に買い求めた人形をモデルとしたという。