グーグルの壮大な「試行錯誤型」経営

グーグルの根幹はその検索サービスにあり、その機能の改善が大切なことは言うまでもありません。しかし同時に、グーグルはその「情報」における地位を不動にするために、そしてそのミッションである「グーグルの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」ことの実現に向けて、さまざまな新サービスを、導入(かつ撤退)し続けています。

03年、ブログサービスにPyra Labsを買収して参入。有料サービスも無料化され、「Blogger」は世界でもっとも使われているサービスになり、翌年には「Picasa」の買収によって、画像の保存・閲覧も可能になりました。「Gmail」(2004)、「Googleマップ」(同)、「Google Earth」(2005)の導入に成功し、「YouTube」買収(2006)には165億ドルを投入しましたが、グーグルの広告収入増にしっかり貢献しています。