ドイツへの「ご挨拶」に列をなした日本企業

「通商白書」がドイツ経済の分析特集を行った2012〜2016年頃、それはドイツが「インダストリー4.0構想」を発表した2011年以降の時期とも重なるが、この時期、日本企業の間では一種のドイツブームが起きた。

多くの企業がドイツ詣でを行った。当初、ドイツの人々は、笑顔で日本企業の視察を受け入れていたが、やがて拒否するようになった。どんな話をしても、次につながる様子がない、単なる時間の無駄と気づいたのだ。

米国シリコンバレーでも、同じようなことが起きた。日本企業の視察は物見遊山でしかない、とわかったのだ。日本からやってきて一緒に写真だけ撮って帰る議員もいる。相手は忙しく仕事をしているのに、日本人はそこへ出かけて行って、まるで見世物小屋のように見学だけ楽しんで帰っていくのだ。