監督は怒鳴り、罰も与える指導を見直す
考えあぐねているとき、本職である教師の経験からヒントをもらった。教育現場で少しずつ広がり始めた「主体的学び(アクティブラーニング)」である。大まかに言えば「目の前の課題について自ら考え、解決法を探る力をつける教育」を指す言葉だ。そのためには、教師が一方的に何かを教えたり抑圧したりせず、子どもが主体的に動いたことを認めて、ほめることが重要だと森本は理解した。
この教育観はバブル崩壊後の1990年代から関心を寄せられるようになった。当時、教員として中堅に差し掛かっていた森本は、こう振り返る。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
