アイドル好きが問題なのではない

最近の結婚相談所はコンピュータで簡単にお相手を探せるようになっていますが、私どもは46年前の開室以来、人手を介した出会いを基本としています。「原始的?かしら……」と広告に謳う文言そのまま。ご入会にあたっては結婚観などをじっくり伺い、お見合いのお相手はこちらからピッタリな方を推薦させていただきます。私の頭には会員おひとりおひとりの人となりが入っていますから、「この男性ならあの方ね!」とひらめくんです。

ですから、ご結婚が決まるのも早いですよ。入会して2カ月ほどで決まる方も珍しくありません。ただ、「ももいろクローバーZ」というんですか? そういうアイドルグループに夢中になる息子さんは、難しいかもしれないですね。実際、一流企業にお勤めで年収800万円、身長175センチ、見た目も悪くないのに、アイドルやアニメがお好きで休日に秋葉原に通っている方は、入会して3年経っても決まっていません。

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男性が結婚したい!と思ったときベスト7

まず問題なのは、ご本人に結婚する気持ちがあるかどうか。昔は家庭を持つのが当たり前でしたが、最近は晩婚化が進んでいます。「面倒くさい」「好きなことができなくなる」など結婚のマイナス面ばかりに囚われてしまうのでしょうか。

私のもとには結婚しないお子さんを心配して、親御さんが相談にみえるケースもよくあります。このとき、「ご本人がいらっしゃらないとだめですね」とはっきり申し上げます。結婚は自分の意思でするもの。第一、結婚に親が首を突っ込む家庭に嫁ぎたいと思う女性はいませんから。

では、どうしたら結婚する気になるのでしょう。男性の入会動機には「親戚や友達の子どもがかわいくて、自分も欲しくなった」という声が多くあります。お正月やお誕生日など小さい子のいるご家族が集まるような場を設けて、家庭を持つ楽しさを伝えるのも1つの方法です。