新しい時代の担い手となるキーパーソンに、田原総一朗氏が切り込む新連載。第1回は、昨年12月に上場を果たしたクラウドワークスを率いる吉田浩一郎社長だ。未来の働き方を変えるクラウドソーシングとは――。

あの会社も上場時は赤字だった

クラウドワークス社長 吉田浩一郎氏

【田原】いま、従業員は何人ですか。

【吉田】上場時29人でしたが、いまは80人。9月末には120人態勢にする予定です。

【田原】市場が拡大すると、競合も多くなります。強みは何ですか。

【吉田】いまクラウドソーシングをやっている会社は日本全体で200社ぐらいあります。そのなかで私たちは、大企業向けのサービスをいち早く立ち上げたということが強みです。

【田原】でも、他の会社も同じことはできますよね。

【吉田】中長期で考えると競争優位性は高くないかもしれません。それでも、業界でいち早く上場したことは大きい。今回、私たちは赤字上場でしたが、14年前、サイバーエージェントさんも赤字上場でした。しかし、上場を果たしたことでネット広告を独占した。私たちもトップシェアを取りにいきたいと考えています。