そこで、自分たちで作るようになったのです。
その日のメニューを決めて、買い出しに行くのはぼく。調理するのもほとんどがぼくですが、アシスタントが作る日にも、栄養を考えてあれこれと指示を出します。
脳の若さを保ちながら健康長寿が期待できる
生涯未婚率が増えている昨今、一人暮らしを続けている人も多いでしょう。
そうすると、食事の大半が外食やコンビニ弁当、カップラーメンにおにぎりということになりがちです。そんな食生活が、近い将来、生活習慣病の発症につながる可能性があるのです。
妻帯者にしても、朝食と夕食は妻に任せっきりで、自分で選んで食べるのは昼食だけだからと、高カロリーで塩分高めの昼食を続けている人が多いと聞きます。
要注意。家族を泣かせないためにも、自分の健康は自分で管理してください。
そのためにも、料理を始めるべきなのです。
今日からでも、「楽しみながら料理する」ことにチャレンジしてください。料理を趣味にするのです。
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の「五感」を駆使する料理は、栄養管理以外にも、脳を刺激して若さを保つことで健康寿命を延ばす効果もあります。
料理は「ビジネス脳」を鍛える
また、料理を通じて「仕事力」を培うこともできると、ぼくは考えています。
まず、料理を提供する人数、要する時間、予算を踏まえつつ、食べる人の好みや体調まで考慮してメニューを決めるという作業は、「企画力」を養います。
働く主婦を対象にしたさまざまなアンケートで「いちばん大変な家事」を聞いたところ、「献立を決める」が第1位となっています。
昨日の献立や、他の料理との相性、冷蔵庫に残っている食材や家族個々の好き嫌い……献立を決めるために考えなくてはいけないことは山のようにあります。
まして、家庭料理では贅沢な食材をいくら使ってもいいわけではないので、「予算管理」「コスト追求」も必要です。