女悦丸の効き目は「アレサアレサ」「どうもどうも」
泣かずんば泣かせて見せう女悦丸 宗叔追14
など、女悦丸に関しての川柳は、ステマ案件のようですが、使った人が手放しで賞賛したいくらい薬効があったのでしょう。
『祝言色女男思』という江戸時代の書物には、熟年夫婦が女悦丸らしきものを使う様子が描かれています。
亭主が薬を使うことを提案し、最初は気味悪がっていたけれど受け入れる妻。男性器に塗って挿入すると……。
「アレサアレサ、どふもどふもどふも、それいくいくいくいく、アア、もし、お前の物が中一杯になって、はばッたいよふだよ。アアソレソレ、どふも息が弾んで口が利かれぬへ。ソレソレ又いくいく」
そして二人同時に気を遣り(絶頂に達し)、快感のるつぼに……。
江戸時代のあえぎ声が「アレサアレサ」「どうもどうも」というのがカルチャーショックで、この奥さんは饒舌すぎるようですが、女悦丸の効き目がわかりやすく描写されています。しかし、かゆくなって、男性器が大きく膨らんだように感じる、というのはいろいろ混ざった液体を塗ったことでかぶれて腫れているのでは?
という疑念も生じます。
他にも「黄菊の絞り汁」「蛤をつぶした汁」「銀杏をつぶした汁」などを性器に塗ると、性欲増進効果があるとのことです。こちらは現代でも簡単に手に入るので、江戸時代の先人たちからの後世へのありがたい知恵として、継承しても良いかもしれません。