「女子は余程でないと…」

自身の娘を幼稚舎に入れたいと考えていた東京都港区在住の高階亜希子さん(仮名、40代)は、塾には週6で通わせるほど熱心な“お受験ママ”だった。結果的に幼稚舎は不合格となったが、別の伝統校に合格。今はそこに娘を通わせているという。

そんな亜希子さんが振り返る。

「通っていた個人塾の先生から最初に『あなたは縁故がないから、幼稚舎は難しい』と言われました。幼稚舎は、女子の定員が男子の2分の1しかなく、女子は余程でないと合格できない、と」

果たして、どのような子供たちが幼稚舎に合格しているのか。

現在、「週刊文春電子版」では、「シン・お受験戦争」と題し、1歳の子供を育てている小誌記者がお受験のリアルを取材した連載ルポを配信する。第1回の〈「もう受験対策をやりたくない」と言い出した子供はなぜ慶應義塾幼稚舎に合格できたか〉では、前出の亜希子さんの他、一度は諦めかけたが子供を幼稚舎に合格させた男性に取材。体験談や知られざる“お受験の闇”をレポートしている。

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