所得税が税金の基本
税金と一口に言っても、日本には約50もの種類があります。これらの税金のうち、最初に節税に取り組むべきは「所得税」です。
所得税を簡単に説明すると、「個人の稼ぎに対する税金」ということになります。会社員であれ、自営業であれ、投資家であれ、何らかの形でお金を稼いでいる人には、必ず所得税の問題が出てきます。
退職して年金生活になったとしても、年金に対して所得税がかかりますから、生涯にわたって関わる所得税の節税に取り組むことが合理的です。
なお、今は所得税に「復興特別所得税」という税金が加算されています。復興特別所得税は、東日本大震災からの復興のために設けられた税金で、2037年までの間、所得税の2.1%に相当する金額が加算されるしくみになっています。たとえば、ある年の所得税が10万円なら、復興特別所得税として2100円税金が増えるという形です。
所得税の節税方法については、復興特別所得税にも影響することを頭に置いてください。
復興特別所得税については、防衛費にあてるために新たに所得税に1%の付加税を課す一方、復興特別所得税を1%引き下げる方向で現在議論が進められています。これにともない、現在2037年までとされている課税期間が延長される可能性があります。引き続き動向を注視しておきましょう。