パイロットは行きつけの店も同じ
前作で殉職したマーヴェリックの相棒・グースの息子・ルースターが物語の鍵を握るのだが、これもありえない話ではないという。
「実際、空自でも初代ファントムの隊長が飛行中の事故で殉職された。その息子が父の背中を追うようにパイロットとなり、今は空将まで登りつめて活躍されています」(同前)
リアルなのは戦闘シーンだけではない。トップガンの面々が酒場で教官のマーヴェリックと会う場面もあるが、前出の船場氏が語る。
「パイロットは同じ基地で訓練しますから行きつけの店も同じ。いつも教官がどんと座っていました。映画でも店の独自ルールが出てきますが、我々もパイロット同士の独自ルールでゲームをして盛り上がりました」
前出の赤塚氏はこの映画公開後の影響についてこう分析する。
「IMAXカメラ6台を戦闘機に搭載して撮影した圧倒的な臨場感もありますし、アクションシーンだけでなく人間模様にもクローズアップしていて非常に見応えがありました。日本にもアグレッサーという戦闘機パイロットの精鋭たちがいますが、今後戦闘機パイロットを目指す若者が増えるのではないでしょうか」
元パイロットがこぞって萌える本作。視界は良好だ。
(配給:東和ピクチャーズ)