節税はお金を稼ぐことと同じ

アメリカの大富豪であるウォーレン・バフェット氏は、長期投資で知られていますが、投資で大事なことは、地道な調査と忍耐であり、短期的に利益を得る魔法などない、と言い切っています。

投資をするには、投資アドバイザーの力を借りたり、うまくいっている人の真似をしたりする方法もありますが、経済の仕組みの「根本」を理解しないで、大事なお金を投じてしまうのは危険です。

それは、ボートの運転の仕方をまったく知らずに、いきなり太平洋横断の旅に出てしまうようなものです。まずは大学学部レべルの専門書を購入し、自分で基本を学ぶのが大切です。語学学習やダイエットと同じく、投資にも近道はないのです。

また投資と並行して重要なのは、節税対策です。日本のサラリーマンは源泉徴収に慣れているので普段税金のことを十分勉強しませんが、節税はお金を稼ぐことと同じです。あくまで合法な手段で、お金を賢く節約するのが節税です。

政府が発表している一次情報をじっくりと読んで自分で対策を練る方法もありますが、その道のプロである税理士さんや会計士さんの力を借りる方法も有効です。お金を払ってプロの知識を得ることで、時間を節約できますし、結果的に大きな金額を節約できる可能性が高いからです。

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ヨーロッパの人たちがアンティーク家具を使い続けるワケ

億万長者のライフスタイルの上位には、買い物がないことに気がつかれたでしょうか? 彼らは、「買い物」=「消費」にはお金を使わないのです。消費というのは、「買ってしまったらそこで終わり」のものやサービスにお金を使うことを指します。

例えばトイレットベーパーはお尻を拭いてしまえば終わりですから、一つ1万円もするトイレットベーパーにお金を使うのはばかげています。安い家具は10年ほどしたら古ぼけてしまい、使い物にならなくなります。

しかし、何年経っても価値が減らないものや、むしろ価値が高まるものを買って使っていたらどうでしょうか?

その代表は、アンティーク家具です。もともと質の良い素材で丁寧に作られた家具は、きちんと手入れをしていれば何十年ももつのです。

イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ、フランスの中流以上の家庭にお邪魔すると、ある程度お金がある家でも、古い家具を使っているお宅がけっこうあり、驚くことがあります。1930年代に作られたタンス、1940年代のコーヒーテーブル、1960年代の食卓などを普段から使っているのです。

これは、単に彼らがアンティークが好きだからという理由ではありません。家族から譲られた家具を使えば、新しいものを買う費用を節約できます。昔の家具は今のような合板で作られていないので、ニスを塗ったり、削り直したりすれば何十年も使えます。

さらに良いアンティーク家具は、売りに出せば、それなりの値段がつくので、良い投資にもなるのです。実用性もあって投資価値もある、という一石二鳥です。