男性なのに「女子大生」を名乗る理由

ザイフの値段は乱高下。取引所のサーバーが落ちて、一切取引ができなくなるトラブルもあった。それでも売り買いを続け、17年末には1度、借金を返済した。だが……。

「ほかの草コインが急上昇していることを知り、消費者金融に“増資”してもらい、高騰中のXPコインやビットゼニーといった草コインなどを年明けに次々購入しました。でも買った約1週間後に大暴落しました」

結局、底がついたときに売り、上昇していると思ったら買い戻す。すると再び値が底をつく。その繰り返しで田中さんが消費者金融で借りた合計額は140万円にまで膨らんだ。

「実は、仮想通貨がきっかけで消費者金融で借金することに抵抗がなくなってしまいまして……。パチンコや競馬のためにも借金をするようになってしまいました。ただ、今保有している草コインの価格が上がれば18年中にすべて返済できるはずです」

一方、ザイファーのときに本格的に始めたツイッターは順調にフォロワー数を伸ばしている。田中さんが買ったコインは「必ず値下がりする」と言われ、ファンからは「逆神」と慕われる。「現実の友達が少なく、ネットでちやほやされて楽しい」。ちなみに男だが、自己紹介欄では冗談で「女子大生」と名乗っている。

ギャンブラーの田中さんは借金の利息(毎月3万円)を返済しながら、仮想通貨ライフを続けている。家族や友人には借金のことをいまだ伝えられていない。

井原さんと田中さん、2人を比較すると、仮想通貨において勝ち組と負け組の差が顕著に表れている。

「勝ち組」の井原さんは信頼できる人から仮想通貨の情報を得た。また、その後も有料のコミュニティで良質な情報を追い続けている。一方、「負け組」の田中さんはユーチューブやツイッターのような無料で誰でも入手できる情報をもとに、どの仮想通貨を買うかを決めていた。また、井原さんは急な相場の上昇や下落にも左右されず、自分で決めたルールのもと、特定の通貨を持ち続けていた。値段に動揺しない強いメンタルを持っているのも勝ち組の特徴なのだろう。

雑誌「プレジデント」(2018年5月14日号)の特集「金持ち家族、ビンボー家族」では、「仮想通貨」のほか、「証券税制」や「不動産バブル」など、マネーにまつわる最新情報や、「副業おすすめランキング」から「夢の月0円生活」まで、資産形成の知恵を幅広く取り上げました。ぜひ誌面をご覧ください。
(写真=PIXTA)
関連記事
仮想通貨「億り人」の所得税率は45%
銀行は年内に"仮想通貨取引"を実用化する
三菱東京UFJ銀行から"東京"が外れる理由
「申請しないと貰えないお金」一覧
7500万円タワマン買う共働き夫婦の末路