親への仕送り 教育費以外にもあった「思い込み」出費
ここまで話を聞いたご主人は驚きながらお話に参加し、家計状況をおおむね理解できたようでした。「子どものこと、家のことはすべて任せきりだったので、何も知らなくてお恥ずかしい。でも、スマホの変更はそういうことだったんですね」と言い、帰宅後はご主人も子どもとお金の話をしてみると言います。
重ねて「親への仕送りも問題がないと勝手に思っていた」と言い、金銭的にはあまり不自由のないご両親への仕送りを半分に減らす交渉をしてくれました。ご両親も孫が困るくらいなら半分でも全く構わないと理解してくれて、問題なく半減できました。
こうして赤字はすべてなくなり、毎月10万円ほどは貯蓄ができる家計にできました。本当はもっと絞ることが可能でしょうが、まずは第一段階です。
Mさんのご家族は、お子さんやご夫婦でお金の話ができるようになったことが一番の改善策となりました。教育熱心であり、仕事熱心であっても、どこかですり合わせをしてかなくては家族というチームはうまく機能しません。
そうすると、心であったり、金銭面であったり、様々な面で空回りやぶつかり合いが起こるものです。家族のために良かれと思って出費していたことで家計を火の車にしてしまうケースも少なくありません。ですので、私は定期的に家族でマネー会議をしましょうとお勧めしています。夫婦、家族でのコミュニケーションをすることで、節約でき、お金をもっと有効利用できるようになるのです。