自分の趣味を実益に換えている人もいる。市販されているガンダムのプラモデル(ガンプラ)を組み立てて塗装した商品は、「300件以上の申し込みがあり、約93万円で落札された例もある」(飯坂さん)。ここまで高値がつくものは高度な技術を有するが、ほかの「塗装済みガンプラ」でも、1万円を超える落札価格も少なくない。

私が作った商品も高値で売れたことがある。あるとき1000万円を見たくなり、100万円の束を模した無地の紙束を製版所に発注して作ってもらった。束の一番上に1万円札を入れるだけで、100万円のように見える束だ。その後、自分以外にも大金持ち気分を味わいたい人はいるだろうと思い、これを1億円分にしてネットオークションに出品したところ、なんと10万円で落札された。アイデアもお金になるのだ。

出品する際には、注意点がいくつかある。

まずは商品写真をしっかりと撮ること。フラッシュを使わず自然光にする、衣類は着用時をイメージできるようにハンガーにかける、といったちょっとした工夫だけで落札価格は上がる。

次に、終了時間の設定は、オークションが一番賑わう週末の22~24時にすること。出品しても購入者に気づかれなければ意味がないうえ、終了時間まで日にちが長いと、検討したまま忘れ去られる危険性があるためだ。

スタート価格については、同じ商品の過去の落札価格などをオークションサイトで検索して設定する。ほかの出品商品よりやや低く設定すれば、ユーザーは入札しやすくなる。

ビジネスマンの場合、常にサイトをチェックするのは難しいだろう。「週末しか対応できない」と商品説明に記しておけば、対応が遅いなどのクレームも届かず、安心だ。

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