近年、業務スーパーで大ヒット商品となった「業務用タピオカ」。タピオカブームがはじまる前から店頭に並んでいましたが、発売に至るまでには担当社員によるトライアル・アンド・エラーがありました。失敗を重ね意気消沈した社員を再び奮起させるために、沼田社長はどのようなマネジメントを行ったのか？ また、リトライしたときの成功率を高めるために、沼田社長はどのように部下を指導しているのでしょうか？ 何度でも挑戦し成功を掴む社員の育て方を教えます。（2023年1月16日レター）

私は常々、「失敗を恐れるな」と社員に伝えています。10回挑戦したとして3回成功すれば上出来、という心構えでスピーディにトライアル・アンド・エラーを繰り返してきたからこそ、神戸物産は成長を続けられました。

私はこれまで、大きな失敗をしても社員を叱責したことがありません。そのかわり、「なぜ失敗したのか」という徹底的な分析を求めます。失敗の原因はもちろん、同じ失敗をしないためには何をしなければならないのか、次回の対策はどのようなものかを事細かに聞かせてもらいます。一度失敗した案件にリトライしたときの成功率が格段に上がり、今日の神戸物産の業績好調に結びついています。

（構成＝渡辺一朗）