ストレスが「冷え」を引き起こす
「交感神経」が優位になると、血流が悪くなって、末端の毛細血管へ血液が行き渡らず、冷えにつながります。交感神経優位のスイッチとなるのが「寒さ」と「冷え」ですが、実は「ストレス」も同様に作用します。
体に何らかのストレスがかかると、外気の温度に関係なく交感神経が緊張し、「アドレナリン」というホルモンが分泌されて血管が収縮し、体が冷えてきます。
この状態が続くと血液中に糖質や中性脂肪、コレステロール、尿酸、老廃物などが溜まって、むくみやすくなったり、疲れがとれにくくなることがあります。免疫力も低下し、さらに、脳の血流が低下すると思考力も落ちるため、心の健康にも影響するなど、さまざまな不調の原因になるのです。
現代というストレス社会の中で生きている私たちが健康を維持するためには、自律神経のバランスを整えて、リラックスの神経である「副交感神経」を優位にする必要があります。
また、自律神経の働きと血流との関係は、逆の関係も成り立ちます。ストレスなどによって引き起こされる自律神経のバランスの乱れが血流を悪化させるだけでなく、血流の悪化が自律神経のバランスを乱す原因にもなるということです。
体温を上げて血行をよくすれば自律神経のバランスが整いやすく、副交感神経が適切に働くようになれば、血流を健やかな状態に保ち、体を温めることができるという好循環につながるのです。
体温を1度上げるだけで病気知らずの体になる
私たちの体がいかに「冷え」の影響を受けているのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。
しかし、体温を1度上げるだけで不調や病気知らずで、毎日を元気に過ごすことができるようになります。特別な方法や治療は必要ありませんから、こんなにすばらしいことはありません。
そのための温活の具体的方法は、拙著『体温を1度上げると不調はすべて解消する』をぜひご参照ください。
「冷え」は、気づかない人が多いだけでなく、我慢できてしまう症状でもあります。だからこそ、不調や病気として現れる前に、自分の体と心の状態を知って、しっかりと温めてあげてください。

