18歳の大原麗子の言葉に衝撃を受ける
だが、気弱な性格の小林には人を押しのけて前に出ることなんて、到底できなかったし、やろうとも思わなかった。小林を買っていた監督、深作欣二は大声でハッパをかけた。
「稔侍、映画は目立ってナンボの世界だ。なのに、なんだ。お前は後ずさりしてるじゃないか。後ろへ行くな。もっと前に出てこい」
だが、怒鳴られても、背中を押されても、それでも前に出て行くことはできなかったのである。そんな自分の姿勢に小林は「オレはダメだ」と思っていた。
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