執行役員の立場で出産、産休育休中の不安

出産にはもちろん不安もあった。20代の半ばごろから、この先出産したとして仕事と育児を両立できるのか、今のように営業回りを続けられるのかなど、漠然とした悩みを抱き続けてきたという。

「でも、未来がどうなるかなんてわからないじゃないですか。子どもが生まれたら、自分の価値観も人生の優先順位も変わるかもしれない。だから今は走り続けて、そのときが来たら悩めばいいやって思うようにしてきました」

だが、実際にやって来た“そのとき”は想像以上につらかった。産休と育休をあわせて1年。これまで全力で走り続けてきただけに、半年がたつころには、仕事もなく家でひとり乳幼児と向き合う生活に耐えられなくなった。