老化は背中から始まっていく

「背中の丸まり」は、全身の老化の入り口です。単なる姿勢の問題ではなく、呼吸・代謝・内臓機能の低下にまでつながる、見過ごせない変化です。背骨が崩れると内臓の位置も変わり、消化や循環、呼吸に悪影響を及ぼします。背骨には脊髄があるので、神経伝達にも悪影響が及び、手足のしびれなどの原因となることもあります。

背中は、いきなり丸まるわけではありません。体は、丸まっていく背中を食い止めようと“代償(落ちた機能を、他の部位が補うこと)”を重ねています。これは、体に負担がかかった状態で体のバランスを保っている状態です。