AIに明け渡してはいけない能力
私自身は、トヨタにいた頃も独立してからも、資料作成やスライド作成の時間=思考整理の時間だった。このプロセスを経ないと、とても人前で責任をもって話すことができない。
一方で、既に考え抜くプロセスを終えたテーマや題材については、AIに資料のたたき台を作らせて、それをブラッシュアップする方が効率的だとも考えている。おそらくこれが、私にとっての当面のAIの使いどころになってくるだろう。
いずれにせよ、問われるのは自分なりに考え抜いていく力だ。ここをAIに明け渡したら、AIを使いこなす側であるはずの自分の考えや言葉、ひいては自分自身がロストしてしまいかねない。
AIを使いこなす側でいられるのか、AIに使われる側になってしまうのか。
その分岐点は、たとえAIの方が優れているのだとしても、「自分で考える」を手放さないことだ。

