解体して仮設住宅やベンチに使用するはずだったが…

当初の予定通り解体する場合、その費用は万博会場建設費の総額2350億円に含まれている。そこでリングの木材を各所に再利用してもらい、万博レガシーにする案がある。

各界に意見を聞いたところ、駅や福祉施設、仮設住宅、備蓄倉庫、トイレなどが候補に挙がった。ただ万博協会は「(建物の構造を支える)構造材として再利用するためには法的な問題がある」という。部材の強度や耐久性を確認しなければならないのだ。

集成材やCLTが使われている万博リング
筆者撮影
柱は、主に集成材。太さは42センチある。
集成材やCLTが使われている万博リング
筆者撮影
屋根材はCLTのパネル。厚さ90~150センチ。

集成材やCLTは木材の板を接着剤で張り合わせたもので、JAS規格(日本農林規格)によってリングとしての強度は万博開催期間中なら保てると確認されているが、それ以上の長期使用をする場合、そして使用部位によって荷重のかかり方に対する強度の保証はされていない。改めて規格に合っているか審査が必要なのだ。