成年皇族であっても学生は公務にほぼ携わらない
宮内庁のホームページには、天皇や皇族の過去の活動の様子が紹介されており、愛子内親王の場合、大学に入学した年にどういった活動をしたかがわかるようになっている。
それを追ってみると、2020年4月1日に、天皇皇后とともに東宮御所で人事異動者に拝謁した後は、次の通りである。8月6日と9日には広島と長崎の被爆者に対して黙祷を捧げている。翌21年1月1日には侍従職職員の新年祝賀に臨んでいる。同月17日には阪神淡路大震災の被害者に黙祷を捧げている。天皇誕生日の2月23日には祝賀に臨んでいる。3月11日には、東日本大震災の被害者に黙祷を捧げている。そして、3月31日に人事異動者に拝謁している。
いずれも赤坂御所で行われたことである。当時は、コロナ禍ということで、天皇や皇族が一般の国民の前に姿をあらわすことも難しくなっていた。しかし、たとえコロナが流行していなくても、学生である間は、成年皇族であっても公務に携わることはほとんどないのである。
そうなると悠仁親王も、これからの4年間、学生生活に専念し、公務には携わらないことが予想される。
大学卒業後に予想される大学院進学と海外留学
では、大学卒業後の悠仁親王はどうなるのだろうか。愛子内親王のように、積極的に公務に携わることになるのだろうか。その可能性は低いものと予想される。
なぜなら、学業を続けることになるかもしれないからである。一般の場合もそうだが、文系だと卒業後社会人になることが多いものの、理系だと最低限でも修士課程に進学するのが当たり前になっている。悠仁親王が専攻する生物学であれば、大学院に進学し、最終的には博士課程を終え、博士論文まで提出することになっても不思議ではない。
問題は、大学院の選択である。筑波大学の大学院に進むのではなく、留学し、海外で学ぶことが十分に考えられる。というのも秋篠宮夫妻は、昨年の秋、トルコを公式訪問するに際して記者会見に臨み、そのときに「長男には海外で学ぶ機会を得てほしいと思っている」と語っているからだ。
秋篠宮自身、学習院大学の政治学科を卒業した後、2年間、オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジ大学院動物学科に留学し、そこで魚類についての分類学を学んでいる。紀子妃になると、自身で留学した経験はないが、父親の留学で、子ども時代に海外の学校で学んでいる。
上皇の場合には、戦後間もない時期ということもあったのかもしれないが、海外留学はしてない。それでも、1953年には、昭和天皇の名代として3月30日から10月12日まで長期の外遊を行っている。
現在の天皇になると、学習院大学を卒業してから、大学院の博士前期課程(修士課程)に進学し、そのまま1983年から85年までイギリスのオックスフォード大学マートン・カレッジに留学している。学習院大学の博士前期課程を修了したのは1988年のことだった。

