麺は国産小麦の甘い風味

次は麺だ。

麺を手前から引っ張り出して、強くすすり上げてほしい。つるつるつるっーーと。そしてスープをひと口、ふた口と飲んで、さらに麺をすする。なめらかで、しなやかな細めの麺が、程よくスープをまとって舌からのどを気持ちよく通りすぎていく。

と同時に、醤油とスープと小麦粉の風味が、舌の上から鼻腔まで、大きく花開くのがわかると思う。

れんげに麺とスープをのせて口に運ぶ方もいる。しかし、これはもったいない。しっかりすすると、味覚が4倍も敏感になるというデータがあるほど。だからおいしさがまったく違ってくる。

スープが飛んで服を汚すのが嫌なお客さまには紙のエプロンをご用意しているので、ぜひ思いっきりすすってほしい。

チャーシューは10時間かけて作る

こうして、ある程度の全貌が見えたところで、手前に盛ってあるロースのチャーシューを食べてほしい。チャーシューは、ラーメンの中のご馳走ちそうだから、僕もいつ食べようかとワクワクしているもの。

このチャーシューは、低温調理で絶妙な柔らかさに仕上げてあるので、この柔らかさを保っている間に、ひと口でパクッと食べてほしい。一度に口に入れると、ロースの柔らかいところ、赤身のしっかりしたところ、そして脂身の甘さが合わさって実においしい。

このチャーシューを噛んで、うまいっ! となったときにスープをひと口。口の中が豚のおいしさであふれているときにスープを飲むと、旨みの相乗効果でもっとおいしい。

さらに、チャーシューを飲み込む前に麺をすすってほしい。そうするともっともっとおいしい。これは慣れないと、ちょっと難しいかもしれないけど。