メガバンク再編の動きに連携できなかった損害保険は…
もう1つはメガバンク再編である。損害保険は企業物件や団体契約など法人向けの契約が多い、そして1997年まで一物一価で商品差別化ができなかった。そこで、損害保険会社は銀行と連携して契約取得を斡旋してもらっていた。たとえば、ある倉庫会社が、三井銀行からの融資を受けて倉庫を建設する。融資する条件の一つに、その倉庫に関する損害保険契約を三井海上火災保険(当時は大正海上火災保険)と結ぶこととする。一方、三井海上火災保険は、受け取った保険料の一部(または全部)を資産運用と称して三井銀行に預金する。
こうなると、三井銀行(当時はさくら銀行)が住友銀行と合併した暁には、三井海上火災保険は住友海上火災保険と合併しなければ面倒なことになってしまう。
ところが、三井海上火災保険は1999年10月に日本火災海上保険・興亜火災海上保険と経営統合すると発表してしまう。
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