太陽の塔は男根なのか
具体的に何を話していたか。小松左京の自宅書庫から発見された「考える会」の議事録からは、進歩一辺倒ではない、バランスの取れた未来像を模索していた様子が浮かび上がる。この議論は後に、万博テーマ委員会の基本理念として結実し、最終的に「人類の進歩と調和」という万博テーマに昇華される。
小松は「考える会」のメンバーにとどまらず、その後、万博の実現に向けて重要な役割を果たす。岡本太郎と個人契約を結び、テーマ館のサブ・プロデューサーとして地下展示を担当した。生命の神秘や、古来から現代にいたる人類の知恵の偉大さを示すことに情熱を注いだ。
話が前後するが、「太陽の塔」の名付け親も実は小松だった。万博のメインとなるテーマ館全体の模型が示された際、岡本太郎の塔がビニールフィルムの大屋根を突き破る様子を見て、男根が障子を突き破る「『太陽の季節』みたいですね」とつぶやいた。
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