「悪魔に魂を売る」ようなもの

筆者もほぼ同じ時期の2014年に医学部を卒業しましたが、やはり美容医療というのは大っぴらに公言できるような進路ではなく、美容医療などの自由診療に行くというのは、すなわち金儲け、極端に悪く言えば「悪魔に魂を売る」ようなもの、そんな風に捉える風潮があったように思います。

医師がブタの貯金箱を持っている
写真=iStock.com/erdikocak
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筆者が医学部生・研修医をやっていた頃には、「将来、何科になりたいの?」と教員や上級医から聞かれた時に「美容です」と答え“られ”る人はいませんでした。そんなことを言えば、「けしからん!」と怒られたり、白い目で見られたりすることが目に見えていたからです。